5月24日 ペンテコステ礼拝 メッセージ
ヨハネによる福音書20章19-23節 「教会の誕生日」
今日は「ペンテコステ」です。「ペンテコステ」って何の日か知っていますか。「ペンテコステ」は、「教会のお誕生日」とも呼ばれています。お誕生日には、みんなで「おめでとう」とお祝いしますよね。ケーキを食べたり、ごちそうを囲んだり、「生まれてきてくれてありがとう」と喜びます。今日、教会学校の子どもたちも、この礼拝の後の愛餐会のために、一生懸命フルーツパンケーキを作ってくれました。きっと、「みんなで一緒にお祝いしたい」という思いを込めて作ってくれたのだと思います。
でも、ここで一つ不思議なことがあります。教会には建物があります。では、この建物が建った日が、教会のお誕生日なのでしょうか。それとも、最初に礼拝をした日でしょうか。あるいは、イエス様がお生まれになった日でしょうか。
実は、教会のお誕生日と言われるのは、「聖霊」が弟子たちに与えられた日なのです。けれど、「聖霊」と言われても、少し難しく聞こえるかもしれません。見えませんし、触ることもできません。「聖霊って何?」「聖霊を受けるとどうなるの?」「なぜそれが教会の誕生日になるの?」そんな疑問を持つ人もいると思います。
今日の聖書では、復活されたイエス様が、不安と恐れの中にいた弟子たちの真ん中に立たれました。そして、こう言われたのです。「聖霊を受けなさい。」今日は、このイエス様の言葉を一緒に聞きながら、聖霊とは何か、そして、聖霊を受けた人たちにどんな変化が起こったのかを、みんなで考えていきたいと思います。
では、「聖霊」とは何でしょうか。詳しく言うと、「神様の霊」です。聖霊とは、「目には見えないけれど、本当に私たちと一緒にいてくださる神様の力」です。例えば、風は見えません。でも、木の葉が揺れると、「風が吹いている」と分かります。同じように、聖霊も目には見えません。でも、聖霊が働くと、人の心が変わります。怖がっていた人が勇気を持てるようになります。悲しんでいた人が希望を持てるようになります。「自分だけ」と思っていた人が、「一緒に生きよう」と思えるようになります。
イエス様の弟子たちもそうでした。最初は、鍵をかけて隠れていました。でも聖霊を受けた後、外へ出て行って、「イエス様は生きておられる」と伝え始めたのです。どうしてそんなことができたのでしょう。自分たちが強くなったからではありません。聖霊が一緒にいてくださったからです。だからペンテコステは、「教会のお誕生日」と呼ばれるのです。
でも、「教会のお誕生日」と聞くと、「この建物ができた日なのかな?」と思うかもしれません。けれど、教会は、ただの建物ではありません。例えば、誰もいない学校は、ただの建物です。でも、そこに子どもたちが集まって、「おはよう!」と言い合って、一緒に遊んだり勉強したりすると、「学校」になります。
それと少し似ています。教会も、建物だけなら、静かな部屋です。でも、そこに神様を信じる人たちが集まって、祈ったり、歌ったり、「一緒に生きようね」と支え合ったりすると、「教会」になるのです。
では、弟子たちはどうだったでしょう。イエス様が十字架につけられた後、弟子たちは怖がって、バラバラになっていました。鍵をかけて隠れていました。でも、イエス様から聖霊を受けた時、弟子たちの心が変わりました。「もう一人じゃない」「神様が一緒にいてくださる」「この喜びをみんなに伝えたい」そう思うようになったのです。すると、バラバラだった人たちが、また集まり始めました。一緒に祈り、助け合い、イエス様のお話をするようになりました。そこから、「教会」が始まったのです。だから、ペンテコステは、「教会が生まれた日」、つまり「教会のお誕生日」と呼ばれているのです。
その誕生日のお祝いとして、教会学校のみんなでフルーツパンケーキを作ってくれました。パンケーキには、いろいろなフルーツがのっています。いちご、バナナ、みかん、キウイ…。色も形も味も違います。でも、一つのお皿に集まると、とてもきれいです。そして、みんなで食べると嬉しくなります。
教会もそれに似ています。一人ひとり違います。得意なことも違います。年齢も違います。でも聖霊は、そんな私たちを一つにしてくださるのです。そして、「一緒に生きよう」「一緒に喜ぼう」と導いてくださるのです。
「聖霊を受ける」というと、特別な人だけのことのように感じるかもしれません。でも、そうではありません。優しい言葉をかけたくなる時。誰かの為に祈りたくなる時。「ありがとう」と言いたくなる時。「ごめんなさい」が言える時。そこにも、聖霊の働きがあります。
今日、パンケーキを作るために、一生懸命準備してくれた人がいます。見えないところで支えてくれた人がいます。「みんなに喜んでもらいたい」そんな思いも、聖霊が与えてくださる心なのです。だから今日のペンテコステは、昔の出来事を思い出す日だけではありません。今も、聖霊が私たちと共にいてくださることを喜ぶ日です。
イエス様は今日も、「聖霊を受けなさい」と語っておられます。「怖がらなくていい」「あなたは一人じゃない」「共に生きよう」そう呼びかけてくださっているのです。
そして私たちは、その聖霊によって、今日も教会として集められています。だから今日は、教会のお誕生日です。みんなで感謝しながら、喜びながら、この後の愛餐会も共に過ごしたいと思います。

